上海における外国人の中国社保加入について、取り扱いが微妙な時期です。
その理由を説明しますと、2022年中旬ごろまで外国人の社保加入免除措置がありましたが、現在、その関連規定が無効になり、新しい通達もでていません。
そのため、規定上は、強制加入なのか或いは引き続き免除なのか不明な状況です。
ところが、上海市以外は強制加入になっていること、社保加入免除措置は特殊な規定であったこと、上海市社保庁から加入すべきと言う担当者が出てきたことから、強制加入と捉えるのが安全です。
一方、実務上は、上海市の90%の外国人は未だ加入手続きを行っていない段階です。
中国社保費用は非常に高いため、会社としては大きな費用になりますが、日中社保協定適用で、中国年金分を免除することができます。
日・中社会保障協定 申請書一覧(加入免除手続き)|日本年金機構 (nenkin.go.jp)
日本と中国側で、一定の手続きが必要で、実務事例も少ないことから、申請は大変かもしれませんが、「中国社保加入・日中社保協定適用」が安全でかつ費用を抑えることができるパターンです。