中国の上場市場は、大きく4つに分類できます。信用度(上場基準が厳しい)が高い順に、1板市場、2板市場、3板市場、4板市場があります。1・2板市場が取引所市場(証券取引所管理の下で取引を行う市場)に対し、3・4板市場は店頭市場(上場会社と投資家・証券会社等との直接交渉で取引を行う市場)です。中国語では、1・2板市場における上場を「上市」と呼び、3・4板市場における上場を「挂牌」と呼び、区分けしております。

 1板市場は、メイン市場とも言われ、株式総額が3,000万元以上等の条件がある最も上場基準が厳しい市場です(中国証券法16 条(1))。上海とシンセン取引所に分かれておりますが、シンセン取引所では2000年9月より新規申請を取り扱っていない状態です。中国にある大企業が参入する上場市場で、日本でいうところの東証一部・二部上場市場です。

 2板市場は、創業板とも言われ、株式総額が2,000万元以上等の条件がある上場市場です(创业企业股票发行上市条例)。1板市場では実績が重視される一方で、2板市場では将来性が重視されるという点が特徴です。シンセン取引所で扱われており、中堅企業向けの株式市場です。日本でいうところのマザーズやジャスダック上場市場です。

 3板市場は、新三板とも言われ、株式総額等の定量的な条件がほとんどないほど上場基準が非常に緩いですが、主要業務が突出しており経営能力が高いこと等の定性的基準があります。2012年9月から開始された比較的新しい市場です。日本では、上場基準がかなり低いといわれている「福証Q-Board」でも上場時の時価総額が3億円以上という条件があるため、3板市場は日本にはない特殊な上場市場といえます。

 4板市場は、新四板もしくは科创板・N板(Newの意味。)とも言われ、3板市場よりもさらに上場基準が低く設定されております。具体的には、Q板、E板、前海新四板に分けられます。
 まず、Q板(Quotation:価格を提示するという意味)については、事務所があること(ペーパーカンパニーでない)や重大な違反などがなければ、経営期間の制限もないため、設立間もない会社でも上場することが可能です。現在のところ、上海でのみ上場可能です。ただし、実際の株売買はオンラインではなく、オフラインで行う必要があります。また、有限会社の形態でも上場可能です。
 次に、E板(Exchange:株式を交換するという意味)については、Q板よりも少し上場のハードルは高くなりますが、経営期間が一年以上、また経営継続していく能力、リスクコントロール能力等があれば、上場することが可能です。ほどんどの各省で取引所があります。Q板と異なり、E板では、価格の提示と実際の株の売買をオンラインで行うことができます。また、株式会社という形態で上場する必要があります。
 最後に、前海新四板については、1年以上経営が存続していることに加えて、直近12か月の純利潤が300万元以上、売上額が2000万元以上、資産額が1000万元以上、銀行残高が100万元以上等という定量的な条件があります(いずれか満たせばよい)。また、組織規範整備なども求められております。4板市場の中では最もハードルの高い上場市場で、シンセン取引所のみで上場可能です。また、有限会社の形態でも上場可能です。

 資金調達や知名度向上のために、上場を実施される企業様が多くなっており、フランチャイズ展開や大きな資金調達を計画している企業が活用しています。下記サイトにて、上場会社の動向や実績などを見ることが可能です。現在のところ、山東省や上海市にある企業が最も多く上場しています。
OTC网站  http://www.otc-online.com/home


参考通達等
OTC网站  http://www.otc-online.com/home

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